特集 進化する入浴ケア[1]安心で安全な介助とは?
老人いきいき,介護者らくらくの入浴介助―「生活リハビリ式」入浴のすすめ
金田 由美子
1
1前ケアセンター成瀬施設
pp.711-717
発行日 2003年9月1日
Published Date 2003/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100776
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「生活リハビリ式」入浴との出会い
私が「生活リハビリ式」入浴というものを初めて知ったのは,三好春樹さんが主宰する「生活リハビリ講座」を受講した時でした。老人病院の看護助手から介護の仕事を始め,特別養護老人ホームの寮母を経て,生協で開設するデイサービスの準備をしているときでした。
介護職として4年目でしたが,その間に関わった入浴法はどこでも,温泉大浴場のような広い浴室で,床から大きな浴槽まで階段を数段降りて湯に入るスタイルの一般浴と,ストレッチャーに寝かせたままの「特浴」(機械式のリフトを使う特殊浴槽での入浴)でした。いずれの入浴介助も,介護と言うよりは,作業とか肉体労働という言葉がぴったりのものでした。
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