連載 訪問看護 時事刻々
今月の話題 介護給付費実態調査
石田 昌宏
pp.1105
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100759
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調査結果を報告しよう。介護給付費明細書,給付管理票を集計した「介護給付費実態調査」だ。毎月集計がでているが,それをまとめた年報も年1回報告されている。一番新しい年報は2005(平成17)年5月~2006(平成18)年4月審査分をまとめたもので,先の介護報酬改定の直前のデータである。
この1年間の各月において,1度でも介護サービスを実際に受給した人の平均は439万8400人で,昨年より6.3%増えた。しかし訪問看護に限れば41万7600人で1.2%増にすぎなかった。このうち年間を通じて受給を受けた人は231万9100人だが,その人たちの要介護度がどう変化したかをみると,改善した人より悪化した人のほうが多い。たとえば要介護1の場合,改善5.3%に対し悪化は14.5%,残り80.2%が維持であった。要介護4では改善が8.7%,悪化が10.2%。要支援では24.2%も悪化,要介護5の改善は4.8%のみ。
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