連載 つなぐ―親子2代・12【最終回】
鳶
杉林 仁一
,
杉林 礼二郎
pp.1067
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100751
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江戸市中の消防組織・町火消しを担ったことで知られる鳶職人。いろは四十八組のうち,浅草「を組」の頭として江戸末期に活躍した新門辰五郎は,江戸っ子の気風を代表する存在として有名だ。土木建築設計会社「新門」の社長を務める杉林仁一さんは,その辰五郎から数えて7代目。町火消しと鳶の伝統を今に伝える江戸消防記念会の第五區三番組の組頭であり,また浅草神社の宮頭として諸事全般を仕切る立場にある。
中でも毎年5月の三社祭は浅草最大のイベント。祭礼の準備や進行に気を配り,一瞬たりとも気が抜けない。ほかにも1年間を通して数多くの行事があるため,家業と合わせて身体の休まる暇がないが,地域のつながりを守っていくのが役割だからと仁一さんは言う。
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