特集 介護支援専門員の守備範囲―困難事例への対応を考える
介護支援専門員のあるべき姿とは―困難事例への対応のヒント
北山 達朗
1
1ふれあい介護七尾市社協
pp.503-507
発行日 2004年7月1日
Published Date 2004/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100529
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信頼関係の構築がその後の支援をスムーズにする
■利用者と家族の意思を大切に
私は,居宅介護事業者は,利用者と家族の意思を最も大切に考えるべきであると思います。そして,介護支援専門員には,利用者や家族にとっての問題点を明らかにし,自立支援のための中立・公正なケアプランを作成することが求められます。
そのためには,まず最初に利用者や家族との信頼関係づくりが必要と考えています。それができなければ,利用者や家族の意思を正しく把握することが不可能だからです。これは,いわゆる「困難事例」の場合には特に重要です。
利用者・家族にとって,他人に自分の家の実情を話すことは,よい面ばかりではなく,恥ずかしい面を知られることになります。介護支援専門員として守秘義務があるとはいえ,信頼のおけない人に話したくないというのが現状だと思います。この点が,どう介護支援専門員として関わっていくかのポイントとなると思います。
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