特集 在宅高齢者の皮膚トラブルへの対応
ヘルペス(ウイルス性小水疱症)のアセスメントのポイント
松尾 美由起
1
1松尾クリニック
pp.422-426
発行日 2004年6月1日
Published Date 2004/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100517
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はじめに
ヘルペスウイルスといわれるウイルスは90種類以上あり,その中で人間を宿主とするウイルスが8種類分かっている。その中でも重要なのが,単純ヘルペスの原因となる単純ヘルペスウイルス1型と2型(HSV-1,HSV-2),水痘あるいは帯状疱疹の原因となる水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)である。これらは,ヒトの体内で主として神経節に潜伏感染する性質を持っている。これらが引き起こす水疱形成の疾患がヘルペスといわれる。とくに高齢者では,免疫力が低下しているため,感染しやすく,発症もしやすい。
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