特集 マンネリ化しないための継続教育
「ハイテク在宅看護研究会」がめざす生涯教育ステム
前川 厚子
1,8
,
門田 直美
1
,
平井 眞理
1
,
毛受 矩子
2
,
近藤 あゆ子
3
,
山田 利江
4
,
白石 知子
5
,
松浦 稲子
6
,
当間 麻子
7
1名古屋大学医学部保健学科地域・在宅看護学講座
2四天王寺国際仏教大学
3熱田区役所介護福祉課
4更生訪問看護ステーション
5愛知県立看護大学
6名古屋市高齢者療養サービス事業団
7医療法人偕行会在宅医療事業部
8名古屋大学大学院医学系研究科がん看護学分野
pp.31-37
発行日 2004年1月1日
Published Date 2004/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100459
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訪問看護師に求められるもの
■訪問看護を取り巻く状況
介護保険制度の開始,在宅医療の推進により,訪問看護利用者からの期待とハイテク看護へのニーズは,ますます高くなりつつある。ハイテク看護とは「対象者への基本的な生活援助技術に加え,高度先端医療技術・機器を駆使した医療処置(High Technology),看護アセスメントと高度専門看護実践(High Technical Touch Skilled Nursing)を駆使した熟練した心身のケア」を意味する。それは,医療器具,医療機器を装着しながら,生命と療養生活を維持されている対象者とその家族への,医師の指示に基づく看護者による継続的な労働である。処置の内容は,数年前までは,主に高次医療機関や大学病院に入院・通院しなければ実施しにくいものであった。現在では,在宅医療の場にも広く普及し,退院後も継続して行なえるようになり,医療機関の看護師から訪問看護師の業務として橋渡しされるようになった1)。それにともない,訪問看護師の裁量権は拡大し,責任も重くなっている。
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