特集 改正介護保険から1年
地域包括支援センターの混乱を越えて
鏡 諭
1
1所沢市保健福祉部高齢者支援課
pp.268-273
発行日 2007年4月15日
Published Date 2007/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100418
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
地域包括支援センター
1年間の混乱
ちょうど1年前,2006(平成18)年4月の介護保険改正に基づき,地域包括支援センターは制度化されスタートした。当初より,地域支援事業の枠組みによる予算的な制約があり,地域の人的配置を考慮した設置数の考え方と,既存の在宅介護支援センターを活用するか否か,委託か直営かの選択,委託料の決定等,地域の実情を反映した支援体制の整備が市町村に求められた。
しかし,厚生労働省の対応の遅れもあり,自治体としての準備に十分な時間を費やすことはできなかったことから,ほとんどの自治体が見切り発車せざるを得ない状況であった。業務内容や制度上のしくみを十分理解しないまま,具体的な制度設計に入らなければならなかった。そのため,スタート早々から大きな混乱があった。
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.