特集 アロマセラピーを取り入れた看護実践
アロマテラピーにできること―日々の生活にプラスの変化を惹き起こす
吉田 廣子
1
1板橋ロイヤル訪問看護ステーション
pp.185-190
発行日 2007年3月15日
Published Date 2007/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100402
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新しい経験を楽しみながら
板橋ロイヤル訪問看護ステーションはヘルパーステーションを併設し,看護と介護が協働でケアすることをモットーにしています。当ステーションが訪問で行なうケアにアロマテラピーを取り入れるようになってから6年が過ぎました。アロマテラピーは訪問看護の利用者である高齢の方々には,まったくなじみのない分野です。ところが,ひとたびその心地よさに触れると,ほとんどの方が次の訪問にもと,待っていてくれるようになります。
香水や化粧品の香りを嫌って,それらとは無縁の生活を選択している人は多いと思います。そしてそのような香りと混同されやすいのですが,アロマテラピーは一般的に「芳香療法」と訳され,芳香植物から抽出した精油を利用して治療する方法です。香りは好き嫌いがあり,誰にもよしとされるものはないようですが,奥が深く,その人の好みの香りは心身をリラックスさせ,自己治癒力を高める効果があります。はじめは自分自身の楽しみのために学んだことでしたが,看護・介護の分野でもアロマが話題になることは多く,楽しんで実践している方や,もっと知りたいという方など,ここ数年で一層の広がりが見られます。
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