連載 私が老人看護に魅かれる理由・4(最終回)
変化を起こす
山里 千栄子
1
1初富保健病院看護部
pp.760-763
発行日 1996年8月1日
Published Date 1996/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905153
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前回紹介したように,当院の看護助手の中には「介護福祉士」の資格をもつ人たちがいる.介護福祉士制度が発足して9年目を迎えた現在,医療分野では無資格であるとはいえ,看護助手として他の無資格の人たちと同列に呼ぶことには抵抗があるのだが,当院では今のところ業務上の明確な区別はつけられていない.
当院の介護福祉士の大半が高校卒業後,当該の養成校を卒業し介護福祉士として登録した若い人たちだ.養成校では「看護と介護は対等な立場にあり,共働していくもの」と教えをうけてきた彼らに,看護婦の指示のもとに仕事をする病院での経験はさまざまな葛藤をもたらした.
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