連載 訪問看護と法 現場の疑問に答えます・6【最終回】
訪問看護と法にかかわる疑問あれこれ
粟澤 方智
1
,
小池 良輔
1
1奥野総合法律事務所
pp.787-792
発行日 2006年8月1日
Published Date 2006/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100328
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
訪問看護師の倫理的責任
Q ターミナル期に入っている,発語がない方に訪問看護をしています。介助での経口摂取は可能ですが,介護者である家族が食事を十分に与えていません。理由を介護者に尋ねたところ,「本人と以前,『寝たきりで何もできなくなったら何もしない』と話し合っていたから,この方法でよい」と言います。消極的な安楽死ではないかと思いますが,この事実を知っている訪問看護師の私が何も行動しない場合,責任を放棄したことにならないでしょうか。
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.