連載 口腔ケアを待つ人々・15【最終回】
ターミナルにおける口腔ケア
迫田 綾子
1,2
1日本赤十字広島看護大学看護学部老人看護学
2口腔ケア研究会ひろしま
pp.588-593
発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100175
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ターミナル期の口腔ケアの目標
この連載も今回で終わりとなります。最終回は,ターミナルにある「口腔ケアを待つ人々」を取り上げます。「人は生きてきたようにしか死ねない」と言われますが,この連載も「書いてきたようにしか終われない」ような気がして,楽なエンディングにはなかなか至りません。しかしエリクソンは,「人は死ぬまで成長し続ける」と言っていますので,そこに勇気と希望を見いだして書くことにしました。
私は在宅ターミナルの方にたくさん出会ったわけではありませんが,その中でも本人や家族から多くのことを教えられました。訪問先では認識の甘さや知識や技術,時間不足の中で,自分に何ができるのかしら,もっとこうしてあげたらよかったなどと悩んだこともしばしばです。出会った方々はすべて口腔ケアの教師でした。
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