連載 組織論からみた看護管理・10
看護管理に関する研究・3 短期・長期入院患者に対する看護業務―量と質の差異に関する研究より
前田 マスヨ
1,2
1前:東海大学医学部附属病院看護部
2前:東海大学医療技術短期大学
pp.322-333
発行日 1994年7月15日
Published Date 1994/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686902248
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はじめに
医療や看護に対する国民や患者・家族のニーズは,多様あるいは高度となり,看護管理のあり方も大きな変容が迫られている.同時に,医療経済問題も重要となり,これは世界共通の課題となっている.もちろん国情の違いにより,この医療経済問題はさまざまであるが,公的保障をどのようにするのかが,共通の課題のようである.
筆者は長い間,看護管理に関わってきたが,ことに1,000人近い看護集団の大半が,卒業後日の浅い人で占められており,基礎課程で学んできた知識を臨床で実践し,看護者として成長していくためにはどのようにしていくのかに,管理者としての役割を感じていた.それは看護者が,日々の行動の中で看護を発展させ,また人間としての生き方をかたちづくっていくからである.
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