特集 看護体制変革期の課題と取り組み
日本看護政策研究会第2回公開勉強会より
質疑応答
中西 睦子
,
草刈 淳子
pp.113-119
発行日 1995年3月15日
Published Date 1995/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686902171
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「買ってもらう看護」は正しいか?
質問者A 大山先生にうかがいます.大山先生は,「買ってもらう看護」の考えは正しいかという疑問と,医療は「供給者」と「消費者」の関係ではない,患者の人権(健康権)を守る共同の作業者であるという主張をされていますが,この辺についてもう少し,先生のお考えを披露していただきたいと思います.
大山 これはたいへん基本的な考え方で,私は,基本的人権ということを非常に重視しています.WHO憲章でもそうですし,国際人権規約(A規約)の12条でも同じことがいわれている.こういう理念は,世界的に共通の理念になっています.日本も批准しているわけですから,政府はこれについて責任をもたなければならないわけです.
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