特別講演
質疑応答
pp.603-607
発行日 1968年8月15日
Published Date 1968/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201366
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Reynolds(California大学・人類学) 対等主義を達成し,職務意識の解消をすすめるうえで,職員が白衣を着用するこることについてどう考えられますか。
Clark これについてはいろいろと議論がありました。ことに看護婦などのなかでも着たいという人と着たくないという人がありましたが,結局いろいろ討論したうえで決めたことなのです。最初からどちらがいいときめてしまうことはよくないと思います。十分お互いに意見を出し尽して議論をしたうえで,そういうことをきめることが大切だと考えられます。たとえば,私は15年来病院で白衣は全然着たことはないのですが,若いお医者さんが来ると,はじめは白衣を一生懸命に着込んで,自分でなにか安心感をもつというような傾向が見られます。若いお医者さんがきて,結局白衣をぬぐようになるということは,社会精神医学が身についたひとつのしるしになるのではないかなと考えています。
Copyright © 1968, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.