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海外文献紹介
アメリカにおける在宅ケア―歴史的分析
Home Care the American Way : An Historical Analysis
山口 佳子
1
,
山崎 洋子
1
,
平野 和恵
1
,
草刈 淳子
2
Karen Buhler-Wilkerson
1千葉大学大学院看護学研究科
2千葉大学看護学部
pp.36-43
発行日 1996年1月10日
Published Date 1996/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901942
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これは,アメリカ合衆国における在宅を基盤とした看護ケアの100年間の伝統を研究した,歴史的調査である.20世紀初頭にみられた起源であろうと,現代における復活であろうと,在宅を基盤としたケア組織とケアの提供が継続的に行なわれてきたことは,明白である.アメリカにおける在宅を基盤としたケアの歴史の中で,最も注目すべきことは,ニードとそれへの適切な対応が,それぞれの地域での捉え方に依存してきたことである.人々の多くが,競合したり,重複したり,断片的であったりする在宅ケアサービスの複雑な組み合わせの中から,必要なケアを手にいれる能力を要求されてきた.すなわち,「合理的」な計画方法よりも,住民感情や個々の要求にそった献身に,信頼がおかれてきたのである.
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