特集 変化を起こす
なぜ,いま"変化"なのか
穀山 聡子
1
1筑波大学付属病院
pp.13-23
発行日 1991年1月15日
Published Date 1991/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901790
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はじめに
今,私達には変化が必要である.看護を必要としている人々と看護婦にとっての変化である.じっと変化を待つのでなく,自らの望みと意志を込めた行動で起こす計画的変革である.
もし,病気になったら,障害をもって生きることになったら,老いたら,死を迎える時には,と不安に思う人は多い.自分一人でそれらの問題に対処できるだろうか,家族に大きな負担をかけるのではないか,病院など社会的資源の利用を考えても,そこでは自分の生き方,価値観が尊重され,尊厳を守った対応をされるだろうか,と不安になる.また,治療中心に傾いてきた医療は予防に関しては大きな問題を残している.
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