特別記事
医療過誤防止カルタの作成―看護主任会から生まれた医療過誤防止対策
太田 雅子
1
,
佐藤 充子
1
,
神戸 こず江
1
1公立富岡総合病院看護部
pp.735-738
発行日 2000年9月10日
Published Date 2000/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901276
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楽しく明るくをモットーに
近年,医療過誤に関する報道が世の中を騒がせている。当院でも,「医療過誤をゼロにする」という目標を立てながらも,毎年数十件の過誤や"ヒヤリハット"が起こっているのが現状である。
当院看護部では,「専門職としての知識を高める」ことを目標に,教育委員会がさまざまな活動を行なっている。その一環として,1998年度は主任会へ「看護のレベルアップ―自分が受けたい看護を提供できるスタッフの育成」というテーマが依頼された。そこで,主任11名が,それぞれの部署で日頃感じている問題点や改善したい点などを書き出し,それをKJ法によりまとめたところ,110の問題点が出され,その最多を占める項目は「医療過誤」であった。何とかして過誤をゼロにしたいという願いもあり,1999(平成11)年度の主任会は,年間のテーマとして「医療過誤防止」に取り組むことになった。
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