特別記事
My Patient, My Nurse―プライマリ・ナーシングを支えているもの
秋山 智弥
1
1東京大学大学院医学系研究科健康科学科
pp.567-570
発行日 1997年8月10日
Published Date 1997/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900679
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「絵を描くことができたり,像を彫ることができたり,目に見える対象を美しく仕上げることができる才能は確かにすばらしい.しかし,それよりもはるかに賞賛に値するものがある.それは,我々の活動の場において,質の高い1日を生み出すことのできる雰囲気を,その目に見えぬものを描き,彫刻することである.これこそ最高の芸術である」(ヘンリー・デイビッド・ソロー)注1)
この春,日本の多くの看護管理者たちが偉大な人物と出会った.ジョイス・クリフォードその人である.1973年,弱冠35歳の若さでボストンのベス・イスラエル病院看護部長兼副院長のポストに就任,以後今日まで24年間にわたって様々な組織改革を実行し,今や世界最高とまで言われるほど優れた看護部組織をつくり上げた人物である.
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