連載 おとなが読む絵本——ケアする人,ケアされる人のために・205
「へいわのぎょうれつだ」保育園児がつぶやくとき
柳田 邦男
pp.1032-1033
発行日 2023年11月10日
Published Date 2023/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686202534
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ウクライナ戦争は,いつ終結するか全く見通せないままだ。最近は,日本の幼い子どもたちも,とても恐ろしいことが起きていると,ニュースを見て感じているようだ。東京・荒川区では,ゆいの森あらかわ(中央図書館)の活動として,子どもたちと一般の大人たちから,毎年夏に,読んだ絵本の感想や自分についての気づきなどを,手紙に書いて寄せてもらい,私がそれらを読んで,内容のすばらしいおたよりに対しては,子どもの部と一般の部のそれぞれに,大賞1点,優秀賞3点などの賞を贈呈している。
15年目になる昨年夏に頂いた一般の部のおたよりのなかに,読んでいてこころのなかに大きなヒマワリが咲くような文章のものがあった。熊本の保育園に勤務する米田詩麻さんという保育士からのおたよりだ。
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