連載 ワークブック形式で学ぶ! ファシリテーションのための企画とプログラムデザイン・17
アクティビティの具体化②
森 雅浩
1
1Be-Nature School
pp.516-518
発行日 2022年6月10日
Published Date 2022/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686202179
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プログラムデザインマンダラ(図1:以下,マンダラ)には,すでに起パートのデートゲームで使う「問い」のアイデアが3つ書いてありますが,時間の関係で2つに絞ることにしました(第13回)。デートゲームも相互インタビューも2人組で実施するアクティビティですが,デートゲームはあくまでアイスブレイクである一方,相互インタビューは本質に向かって掘り下げていくものなので,かなり性質が違います。今回の研修ではこの2つのアクティビティを連続して行うことになるので,「問い」の内容を含めてメリハリをつけ,参加者にそれぞれのねらいの違いがはっきりと伝わるようにする必要があります註1。
まず,デートゲームの主旨はお互いの基本的な情報を知り合うことです。また,緊張をほぐすアイスブレイクですから,考えずに答えられるたわいもないお題にすることが原則ですが,十分に時間がある場合はたわいもないものから始めて,看護や研修のテーマに近づいていく「問いの展開」が欲しいところです。しかし,今回は2分のデートを2回行うので気軽にお互いを知り合う内容に絞り,1回目のお題を「生まれた場所や,住んでいる場所に関すること」,2回目のお題を「今,欲しいもの」にします。マンダラに書いた「看護師になったきっかけ」は相互インタビューでカバーすることにします。
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