連載 ラーニング・エイド 大学院ドタバタ留学記 in NY・19
殻を破れ看護師,交渉の秘訣とは
寺本 美欧
1
1米国コロンビア大学教育大学院 修士課程
pp.341
発行日 2021年4月10日
Published Date 2021/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201837
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今学期,「交渉術」の授業を履修している。初めは交渉術という言葉の響きにかしこまってしまったが,自分の経験とリンクさせると規模の大きさに限らず日常的に交渉を行っていることが分かる。会議の日程決めから,フリマアプリで欲しい商品を値切るなど,その種類は多岐にわたる。
看護においては,入院時間を他病棟と交渉したり,どのスタッフが入院患者を担当するのかを決めたりすることから,患者さんの入浴の順番決めまで,挙げていけばキリがないほど,交渉は身近な生活にごくありふれたものだ。「午後に検査が入っていて先にシャワー室を使いたい」「この後ご家族が面会に来るから今入浴ケアをしたい」このようなニーズのぶつかり合いは頻繁に起こる。そのような時に活用できるのが交渉術だ。
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