連載 看護管理者としてよりよく生きるために 倫理課題とどう向き合うか・10
意思決定したことは成果を上げているのか
勝原 裕美子
1
1聖隷浜松病院
pp.288-292
発行日 2016年3月10日
Published Date 2016/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200422
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意思決定は選択であり,決定することである。しかし,決めたことが必ずしも組織にとってプラスに働くとは限らないし,自分にとっても納得のいくものばかりとは限らない。意思決定したからといって,成果を伴うかどうかは別問題である。
本稿では,よかれと思った意思決定が必ずしもよい結果を招かないことについて,“限定された倫理”と“倫理の後退”を参考にしながら考えてみたい。これらは,ベイザーマンとテンブランセルの『倫理の死角』1)で紹介されている考え方である。
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