特集2 看護部の組織文化をいかに再生させたか ホスピーグループの取り組みから
扉
pp.1113
発行日 2013年12月10日
Published Date 2013/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102953
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2006年度診療報酬改定で7対1入院基本料が創設されたとき,ホスピーグループではかつてないほどの人材難に陥った。現場では,十分な人手がないためにケアの質の保障がままならず,職員のモチベーションも下がり,先が見通せない状況となった。そして,進む少子高齢化を背景に地域のニーズが変化するなかで,専門医療機関としての役割をいかに果たしていくか,今後の同グループの存在意義をどう高めていくか,グループ全体が岐路に立たされた。看護部にとってはまさに“どん底”状態にあった。
それから7年。ホスピーグループは,いまでは1人ひとりが学び,それを組織の力へと結集させる“学習する組織”へと進化した。本特集では,その軌跡を振り返り,専門職として学ぶことにどのような意味があるのか,その学びをどう実践に結びつけるのか,その実践の質を高めるために学び続けるサイクルをどのようにつくったらいいのかを考えてみたい。一朝一夕には醸成されない組織文化を築き上げる,その第一歩をどのように踏み出せばいいのかを探る。
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