連載 職員の安心を支える病院デカ・20
不良外国人患者への対応
赤川 修
1
1国家公務員共済組合連合会三宿病院
pp.791
発行日 2013年8月10日
Published Date 2013/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102868
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生活保護を受けている日系外国人の男性が,他区から当院の近隣にある単身者用アパートに引っ越してきた。最初の受診は,夜間飲酒して救急外来に来院し,他院で出されている処方薬が切れたから出せというものだった。看護師が昼間帯の受診を促すと「俺を差別するのか」などと言い,医師に対しては「薬を出せばいいんだよ」と高圧的な態度を示した。
男性は40代半ば,日本語は片言しか話せない。185cm,120kgと大柄で,眼光が鋭く,両肩を揺らして歩く。受診の際には常に威圧的な態度で,大声で反抗的な言動を示した。自分の言葉がうまく通じなかったり,病状について自分に都合が悪い説明があると,「言っている意味がわからない」と怒り出す。
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