連載 政治と看護の話をしよう!・8
看護の責任性や特殊性,質,成果をベースにした給料表を開発すべき
石田 昌宏
pp.971
発行日 2012年10月10日
Published Date 2012/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102589
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「寝たきり給料」。これは看護職の給与が,初任給こそ高めだが,上昇に乏しく,30歳を過ぎるころから他の医療職種より給与水準が低くなるという特徴を表現している。
人事院による「平成23年職種別民間給与実態調査」によると,手当を除く給与は,看護師の場合,20~24歳で23万8801円,36~40歳で29万8308円,52~56歳で33万3750円である。一方,例えば理学療法士の場合,20~24歳で22万4227円と看護師より少ないが,36~40歳で30万4044円となり看護師を逆転,さらに52~56歳では45万9439円と10万円近い差となる。他の医療関係職種と比べても多かれ少なかれ同じような状況だ。
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