特集 みんなで支える! 業務実践への視野を広げる臨床看護研究
―テーマが決まったら,書いてみよう!―臨床看護研究のための研究計画書―はじめに書く書類なので,戸惑いもいっぱい
伊東 美緒
1
1東京都健康長寿医療センター研究所
pp.775-779
発行日 2012年8月10日
Published Date 2012/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102531
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研究計画書とは
研究計画書は,病院によって形式が異なりますので,基本的に必要とされる項目について,例を用いて説明します。例を図1に示しました。取り組むテーマがしっかり定まってから関連する文献を集め,他の研究で採用されている研究方法などを参考にしてから,研究計画書を書き始めましょう。テーマを十分に吟味せずに書き進めると,書き終わってからすべて修正ということにもなりかねないので,注意してください。
研究計画書は,研究を行なう人たちが,他の人にどのような研究を行なおうとしているのかを伝え,批評してもらうためのものです。批評というと嫌な感じを受けるかもしれませんが,他者からの批評を受けることによって,限られた期間のなかで実施できる内容か,実践できる方法か,対象者の確保は可能かなど,あらゆることについてコメントを受けて,検討し直すことができます。この過程により,研究を始めてからのトラブルを避けることができるのです。
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