特集 活動を評価し改善するプロジェクトマネジメント 4病院の事例から
短期間で個人の力を組織の力にするビジョンプロジェクト
堀江 篤
1
1手稲渓仁会病院 経営管理部
pp.1141-1146
発行日 2011年12月10日
Published Date 2011/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102278
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手稲渓仁会病院(以下,当院)の概要とビジョン
当院が掲げるミッションとビジョン(表1)の達成に向けた取り組みを紹介します。当院では,ミッションとビジョン達成に向けた具体的な取り組みの1つとして,プロジェクトを組み活動してきました。その第1弾が2005(平成17)年に実施した「Eプロジェクト(救命センタープロジェクト)」です。これは,救急医療体制の充実を中核に,専門医療体制の機能整備,患者サービスの向上,療養環境の改善などを目的に取り組んだもので,救命センター棟の増築を含む中期事業計画の立案と実行でした。同時に当院で初めて本格的にプロジェクト手法を取り入れた取り組みでもありました。
これまで大きな設備投資を含む事業計画は,トップの決定に対し事務局が実施計画を立て,各部門に通知し実行するというものでした。これに対し,「Eプロジェクト」では増築を含む大まかな計画はトップにより決定されていましたが,実施計画はプロジェクトチームが立案し実行しました。
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