増刊号特集3 医療安全 New Perspectives
Disclosure実施におけるプロセス―医療安全推進における“真実の告知”
石川 雅彦
1
1東京医科大学 医療安全管理学講座
pp.755-760
発行日 2011年7月26日
Published Date 2011/7/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102151
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医療安全推進において,医療の透明性を確保することは,重要な課題である。医療・看護行為の提供において不測の事態が発生した場合,特に何らかのエラーによって引き起こされた結果を,「患者・家族にどのように伝えるか」「どのようにDisclosure(ディスクロージャー)するか」などを検討することは,医療安全管理に欠かせない。
Disclosureは,「公表」「開示」と訳されることがあり,医療の提供において発生したエラーによる患者への影響を告知するという意味合いで,近年,米国の学会や研究会で大きな課題として取り上げられ,その対応や取り組みについてさまざまな検討がなされている。しかし,本邦ではまだ,こうした意味でのDisclosureの対応が十分に浸透しているとは言い難い。
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