増刊号特集1 東日本大震災への医療支援の記録
日本赤十字社の取り組みと被災地からの報告
石巻赤十字病院に助産師,看護師,ER支援要員を派遣―大災害時の施設支援要員派遣体制の確立が求められている
大林 由美子
1
1日本赤十字社 事業局 看護部 看護管理・教育課看護係
pp.627-631
発行日 2011年7月26日
Published Date 2011/7/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102122
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3月11日(金)午後2時46分に発災した東日本大震災では,東京都においても震度5強を記録した。その大きな揺れは,甚大な被害があることが容易に推察できるものであり,日本赤十字社(以下,日赤本社)では,直ちに災害救護実施対策本部を設置し,以後24時間体制で情報収集にあたるとともに,被災地支援に向け,日本赤十字社都道府県支部・医療施設・教育施設・血液センターなどの職員で構成される医療救護班をはじめとする多くの医療関係職者の派遣を行なってきた。
本稿では,宮城県石巻市において,「唯一の医療機関」として地域医療を支え続けている石巻赤十字病院(以下,石巻日赤)支援のための看護職員の派遣,津波による壊滅的な被害を受けた石巻赤十字看護専門学校(以下,石巻看専)支援のための専任教師の派遣について,日赤本社の取り組みを述べる。
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