第2特集 石巻赤十字看護専門学校の復興に向けて
石巻赤十字看護専門学校復興支援要員派遣の実際と課題
【コラム】復興支援要員としての石巻での活動
藤田 美佐子
1
1姫路赤十字看護専門学校
pp.208
発行日 2012年3月25日
Published Date 2012/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102024
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2011年3月11日,石巻赤十字看護専門学校は東日本大震災の津波にのみ込まれた。学生と学校職員は間一髪津波を免れたが,職員室や図書室のある1階部分は流された家屋や車などによって破壊され,学校運営や授業に関する資料,図書はすべて流された。そこで,被災した学校の早期再開のために,全国の赤十字看護専門学校や病院から教員経験者が2~3名ずつ交代で派遣されることとなり,私は5月10日~14日の間,学校の復興支援にあたった。
支援要員は石巻赤十字病院に設けられた看護学校復興支援室(事務部長室)で,学校職員が汚泥のなかから探し出した学籍簿や成績表,会議録などの重要書類,津波で消失したシラバスや授業案などの復元と作成・整備に携わった。そして,「申し送りノート」を作成し,各班の作業内容や連絡事項を書いて次班に業務を引き継いだ。
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