特別記事
―ナースが関わる病院建築Ⅰ―改築に向けて知っておくべき視点
前田 久美子
1
1大森赤十字病院 運営推進室
pp.484-489
発行日 2011年6月10日
Published Date 2011/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102072
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はじめに
医療環境が激しく変化する今日,その変化に対応できる医療機能と体力をもった病院であることを第一に考えねばならない。東京都心にある大森赤十字病院(以下,当院)は,築50年を超えた建物の老朽化や狭隘化が著しく,病院改築が喫緊の課題となっていた。
2004(平成16)年12月,当院の改築が決定した。それまで看護部長であった筆者は,2005(平成17)年4月に,日本赤十字社東京都支部に異動し,当院改築を担当することになった。
その経験をふまえて,ナースの視点で病院建築について述べる。
新病院は2008(平成20)年2月に着工し,2010(平成22)年3月に1期建物(302床)が竣工し,5月6日に新病院に移転した。移転後,旧病院を解体し2011(平成23)年9月全面竣工(315床)予定で,現在も2期建設工事が進行中である。
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