連載 文部科学省「看護師の人材養成システムの確立」紹介!・5
岡山大学―EBN志向の次世代看護職教育システム開発
保科 英子
1,2
,
深井 喜代子
3
,
足羽 孝子
2
,
國平 茂子
2
,
近藤 麻理
4,5
,
矢野 香苗
1
1岡山大学病院
2岡山大学病院看護部
3岡山大学医学部保健学科
4東邦大学看護学部
5前岡山大学保健学研究科
pp.414-417
発行日 2011年5月10日
Published Date 2011/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102047
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「看護師の人材養成システムの確立」で選定された本学の「EBN志向の次世代看護職教育システム開発」とは,「EBN志向」=「フィジカルアセスメントが自信をもってできる」,そして「育てる力」を身につけた,「次世代看護職」を育成するプログラムを開発することです。同時に,看護職の多様なキャリアパスを可視化することにより,夢をもって働くことができる,つまり,がんばっている現場の看護職が元気になる事業にしていくことを目指しています。
岡山大学病院においては,高度先端医療に資する質の高い看護を提供するために,大学看護学分野と共同で看護実践能力を向上させる組織的な教育プログラムを開発するとともに,看護職の新たなキャリアパスの構築に取り組んでいます。これは看護界にとって画期的な事業といえます。本学ではこの取り組みを,次の4項目で構成しました。①大学病院看護部と大学看護学分野が共同で教育プログラムを開発し,基礎から臨床までの教育移行をスムーズにする,②スキルラボを中心とした教育環境を整備したうえで,フィジカルアセスメント研修プログラムを検討する,③プログラムの試行と並行して大学病院と大学間の人事交流を推進し,臨床教育研究でも活躍できる若手リーダーを育成していく,④キャリア支援室を活用した広く地域社会に貢献する看護職の多様な生き方を支援するキャリアパスを構築する。
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