敢えて言いたい
評価しすぎないほうがいいのでは?
加藤 尚子
1
1国際医療福祉大学医療経営管理学科
pp.304
発行日 2003年4月10日
Published Date 2003/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100816
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公正で合理的,エビデンスに基づいた人事管理制度への脱皮をめざして,病院にも人事考課制度や目標管理制度等の評価手法が導入されるようになってきた。しかし,人が人を評価することには曖昧さがつきまとい,個人の能力や行動,意欲についての評価方法には定番がない(だから人事コンサルタントが大活躍だ)。
年功序列制では,年齢という評価基準があった。あるいは今の学歴社会では,試験の点数が選抜基準とされる。もちろん,年齢や試験の点数は実力を反映しないという批判がある。しかし元々,これらの評価基準は人の能力を測るための便宜上のモノサシでしかない。人の真の「実力本位」の評価など,無理ではないだろうか。
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