連載 医療安全確保のための看護提供体制を考える・8 厚労科研「医療安全確保のための看護体制のあり方に関する調査研究」より
夜間の人員不足を補い,他部署との連携を進めた取り組み
夜間メッセンジャーの導入で進んだ他職種との連携・推進
佐藤 澄子
1
1獨協医科大学越谷病院
pp.250-253
発行日 2004年3月10日
Published Date 2004/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100463
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
厚生労働省は,医療安全推進総合対策報告書「医療事故を未然に防ぐために」(平成14年)において,「医療機関の責務と役割について,医療機関は医療を実際に提供する機関として医療の安全と信頼を高めていく責務がある。このため管理者の強い指導力のもと適正な組識管理と体制整備を行ない,組織を挙げて安全対策に取り組んでいくことが必要である」1)と述べ,医療安全の確保にあたっての課題と解決方策について挙げている。本稿では,これらの課題項目に対する獨協医科大学越谷病院(以下,当院)の対策のなかから,特に夜間の安全管理に関わる看護部の取り組みについて述べてみたい。
なお,表1は,当院の沿革より安全管理上,看護面で特に影響を受けた項目を抜き出し,そのメリットとデメリットについて整理したものである。
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.