特集 よりスムーズな退院調整に向けたネットワークづくり
医療提供体制の改革に向けた退院調整の意義
山田 雅子
1
1厚生労働省医政局看護課
pp.888-892
発行日 2006年11月10日
Published Date 2006/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100390
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医療構造改革と退院調整
いうまでもなくわが国の人口は,少子化に伴って急速な高齢化が進行しています。第一次ベビーブーマーたちが後期高齢者の仲間入りをする2025年には,高齢者人口がピークを迎え,約3500万人に達することが予測されています。また,その時点での死亡者数は年間160万人であり,これは現状に比べ約50%の増加が推計されていることになります。人々の死亡場所の約80%が病院や診療所であることを考えると,それだけでも現在の病床を有効に活用していかなければ,この変化には対応していけないと考えられています。
そこで,地域にある病院,診療所,訪問看護ステーションといった医療資源を総動員して,それぞれが適切な役割分担をしつつ効率化を図っていくことが重要となってくるわけです。
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