研究ノート
看護研究に使える生体計測法
藤井 正子
1
1浜松医科大学医学部看護学科(基礎看護学講座)
pp.433-441
発行日 1998年10月15日
Published Date 1998/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900474
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生体計測というとき,広い意味では,生体機能を計ること全部を含んでいる。それは,代謝活動の結果としての血液・尿成分の測定,生体の電気活動の測定,循環・呼吸機能の測定,作業能力や動作能力とエネルギー代謝等,多岐にわたる。
本稿で紹介する方法は,主に生体の表面から測ることができ,侵襲がなく,拘束が最低で,あまり大がかりな測定機器を必要としない計測に限った。安静状態で計れるものを中心にして,臨床的に一般に使われている計測は省いた。多少形態学的な計測にかたよるきらいがあり,「看護研究に使える」という判断には,独断があるかもしれないが,ともかくも広い意味での生体計測の1部分であることはご了承いただきたい。また新しく開発され,あるいは開発されつつある測定方法をできるだけ紹介するように努めた。
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