焦点 寝たきり老人の看護に関する研究[2]
解説
老人のケアにおける家族の負担とストレスに関する研究の動向
太田 喜久子
1
1聖路加看護大学
pp.516-524
発行日 1992年12月15日
Published Date 1992/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900102
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
わが国の寝たきり老人は,1990年(平成2年)で約70万人となり65歳以上人口の4.6%を占め,今後西暦2000年(平成12年)には約100万人に達すると予測されている。また,痴呆性老人は,1990年で約100万人,65歳以上人口の6.7%となり,2000年には同人口比7.0%で150万人になるといわれている(厚生省編,1992)。この中で,家庭でケアされている老人はおよそ6割,あるいはそれ以上いるとみられている。
寝たきりや痴呆に代表される病弱な老人の数の増大は必然的に在宅ケアを増加させるものであり,在宅での保健,医療,福祉サービスの充実はもちろんのこと在宅で介護する家族をどのように支援するかという対策を図ることが急務となっている。
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.