特集 慢性看護学における事例研究法の進展
3論文を作成する
—Topic 1—事例研究を用いて看護師をどう育成するか
森田 夏実
1
,
小長谷 百絵
2
1前・東京情報大学看護学部
2新潟県立看護大学看護学部
pp.524-527
発行日 2023年12月15日
Published Date 2023/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681202147
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臨床看護師が取り組む事例研究の意義
看護師が臨床の現場で自らの看護実践を省察する事例研究は,卓越した看護実践の暗黙知を明らかにするという個人への還元だけではなく,実践知として集積し体系化することにより,看護のわざを次世代へ継承するという有用性をもっている。加えて実践を省察することで批判的思考,メタ認知を促し,実践能力を向上させることが示唆されている。
本稿においては,事例研究とは,「看護師が自分の実践を振り返り,理論や経験に基づいて省察的かつ批判的に思考する活動」と定義し,卒後教育として事例研究を取り入れた効果を報告し,実際にどのように事例研究を進めていくかを示す。
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