特別記事
研究者と臨床家がEvidenceを共につくるために—EvidenceとEvidence-based Practiceの実現に向けた共通認識をもつ
松中 枝理子
1,2
,
的場 圭
1,3
,
山田 絵里
1,4
,
植木 慎悟
1,5
,
山川 みやえ
1,6,7
1The Japan Centre for Evidence Based Practice, an affiliate group of Joanna Briggs Institute(JCEBP)
2日本赤十字九州国際看護大学
3関西医科大学看護学部
4兵庫医療大学看護学部
5武庫川女子大学看護学部
6大阪大学大学院医学系研究科
7公益財団法人浅香山病院臨床研究
1The Japan Centre for Evidence Based Practice, an affiliate group of Joanna Briggs Institute(JCEBP)
pp.330-339
発行日 2020年7月15日
Published Date 2020/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201784
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どうしたら,臨床現場で患者に寄り添った最良のエビデンスに基づいたケア(Evidence-based Practice:EBP),つまりベストプラクティスを提供できるのか—これは臨床家のみならず,研究者,教育者もずっと考え続けている命題だろう。その命題の解決に少しでも迫ろうと,私たちは,The Japan Centre for Evidence Based Practice, an affiliate group of Joanna Briggs Institute(JCEBP)という組織を2010年から運営している。昨年,日本看護科学学会第39回学術集会(2019年12月1日,金沢市)では,交流集会「EBPを臨床に浸透させる戦略—臨床と学術機関のコラボレーション」を開催し,エビデンスを臨床実践に活用できるようにするにはどうしたらよいかについて,参加者と意見交換を行なった。その中で,臨床現場と学術機関のコラボレーションが不可欠であることがわかっていながらも,そのコラボレーションを妨げる要因が多々あることがわかった。その上で,その障壁を超えるためのヒントが得られたので,本稿を通して読者と共有したい。
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