特集 看護研究における報告ガイドライン2
看護研究で念頭に置いておきたい報告ガイドライン30
Who is in this study, anyway?: Guidelines for a useful Table 1—有用なTable 1のためのガイドライン
田中 雄太
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1東北大学大学院医学系研究科保健学専攻緩和ケア看護学分野
pp.156-157
発行日 2020年4月15日
Published Date 2020/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201754
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概要
「この研究にどのような集団が参加しているのか」というのは,論文を読む多くの読者の関心事であろう。一般的に,Table 1は研究に参加した対象について集約された表であり,読者が結果の内的妥当性・外的妥当性を評価するのに有用である。しかしながら,研究デザインと分析アプローチの多様性と複雑さが増している昨今,Table 1の作成が難しくなってきている。このような背景から,Hayes-Larsonらによって,有用なTable 1を作成するためのガイドラインが作成された(Hayes-Larson, Kezios, Mooney, &, Lovasi, 2019)。
本ガイドラインの目的は,内的妥当性・外的妥当性を評価する読者にとって有用なTable 1を作成するためのポイントを提示することである。本ガイドラインはEQUATOR Networkには収載されていないが,看護学研究者にとって極めて有用と思われる。
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