特集 看護研究における報告ガイドライン2
看護研究で念頭に置いておきたい報告ガイドライン30
Reporting and Guidelines in Propensity Score Analysis: A Systematic Review of Cancer and Cancer Surgical Studies—傾向スコア解析の報告とガイドライン:がんとがん外科研究のシステマティックレビュー
邱 士韡
1
,
山口 拓洋
1
1東北大学大学院医学系研究科医学統計学分野
pp.158-159
発行日 2020年4月15日
Published Date 2020/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201755
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概要
現在,傾向スコアを用いた解析は観察研究でますます使用されており,がんの研究における傾向スコアの使用も近年劇的に増加したが,傾向スコア解析に関する報告の質に関しては,トップジャーナルの論文でもいまだ改善の余地がある。
Yaoらは,がんとがん外科研究の306論文のシステマティックレビューの結果に基づいて,傾向スコア解析の再現性(reproducibility)と解釈可能性(interpretability)に影響を与える可能性があるアイテムを抽出し,Strengthening the Reporting of Observational studies in Epidemiology(STROBE)(von Elm et al., 2008)を基盤とし,統合したガイドラインを提案した(Yao et al., 2017)(簡潔版:Table 4,完全版:Supplementary Table 6)。
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