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焦点 研究方法の選定
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定性的研究対定量的研究か定性的研究と定量的研究か
Qualitative Vs. Quantitative Research or Qualitative and Quantitative Research?
Laura D. Goodwin
1,2
,
William L. Goodwin
1
,
松谷 美和子
3
1Colorado大学教育学
2Colorado大学健康科学センター看護学
3元:聖路加看護大学
pp.426-430
発行日 1986年10月15日
Published Date 1986/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200897
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看護の研究に使われる定性的研究方法対定量的研究方法の適切性に関する論議が,近年,教育や他の社会,行動の分野と同様に盛んになってきた(Klenow, 1981;Knafl & Howard, 1984;Swanson & Chenitz, 1982)。定性的,定量的という言葉は明快で,正確で,あいまいさがない用語という想定でよく使われているが,何人かの方法論学者は,定性的-定量的の区別は不正確で,どこか人為的であると指摘している(Downs, 1983;Lyneh, 1983;Smith, 1978)。2つの方法の相対的長所についての議論はしばしば激化し,"どちらかを支持すること"が特によくなされるように思われる。一度議論あるいは論争にのめり込んだら,その論点が,2つの異なった人生哲学などではなく,2つの異なったデータ収集および分析方法にあるということを忘れてしまいやすい! この論文の目的は,2つの方法間の相違に関する神話的通念を論じることと,1つの研究に両方の方法を使うことの2つの利点を示すことである。
定性的研究と定量的研究との相違について,定性的対定量的の議論でよくみられる3つの一般に流布している神話的通念がある。これらおよび他の神話的通念に関する,より詳細な論議については,Reichardt and Cook(1979)およびSmith(1978)を参照されたい。
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