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焦点 研究方法の選定
海外文献
単一標本による研究
Single Subject Research
Karyn Holn
1
,
菱沼 典子
2,3
1イリノイ大学看護学部
2聖路加看護大学
3筑波大学医療技術短期大学部
pp.422-425
発行日 1986年10月15日
Published Date 1986/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200896
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単一標本を用いた,単純で,よく構築されている研究は,限られた時間内で実行可能であり,多数の標本を要する伝統的なアプローチに代わるべき,興味深い手段である。単一標本を用いた研究には,あるがままの状況を選択的に観察する研究(事例研究)と,自然のできごとに,統制された介入を加える研究(実験)がある。
1人の人物から得られた結果は一般化できないという論議は,必ずしも肯定できるものではない。ある人物に起こった過程とか効果を立証できれば,他の人にも同じ効果を発揮するであろうことを推定するのは,理にかなっている。単一標本による研究モデルは,個人の反応の証拠を残すことができ,重要な情報が消失するのを防ぐであろう。その上,この研究法は,さらに深い研究の糸口を生むことができる。
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