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海外論文
更年期に関する一般女性の知識の調査研究
Women's Knowledge about the Menopause
Susan A. LaRocco
1
,
Denise F. Polit
2
,
内海 滉
3
1Infirmary-Beekman-Downtown病院看護部管理部
2アメリカ行動科学研究所婦人家庭部
3千葉大学教育学部特別教科(看護)教員養成課程(看護基礎学)
pp.56-61
発行日 1981年1月15日
Published Date 1981/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200636
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本研究は更年期に関する一般女性の知識を調査して,知識レベルとその背景との関係を検討した。データはある都市地区に居住する一般女性167人(40歳〜60歳)に質問紙を郵送して集計した。正答率は平均59%である。若い女性,勤務している女性,教育程度の高い女性が,老齢の女性,教育程度の低い女性に比較して正答率が高かった。正答率の低い質問項目をみると,更年期に関する民間の非科学的な俗説がまだ残存していることが認められる。
女性の生涯において更年期は重要な現象の1つであるが,これを扱った論文は比較的少ない。近年,更年期の症状とその治療に対して関心が高まり,特にエストロゲン療法などが論ぜられるようになってきた。しかしながら,現在でも,いわゆる更年期症状の本態すなわちその原因ならびに経過,あるいはこれらの情況に影響を与えている社会的因子や心理的因子については,ほとんど何も知られていない(McKinlay & McKinlay, 1973;Polit & LaRocco,出版予定)。
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