Japanese
English
抄読会
"ロジャーズ看護論"をめぐって
An Introduction to THE THEORETICAL BASIS OE NURSING
矢野 正子
1
,
小野寺 杜紀
2
,
樋口 康子
3
1東京都立神経病院
2神奈川県立衛生短期大学
3日本赤十字幹部看護婦研修所
pp.228-239
発行日 1980年7月15日
Published Date 1980/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200620
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矢野 本日は「ロジャーズ看護論」についての抄読会ということでお集まりいただいたわけですけれども,まず最初に,この本の中身というか,こういうものが出てきた背景,あるいは,理論としての位置づけみたいなものを少し話し合っていただいたらどうかなと思います。
例えば,日本の看護教育の中で,私たちがちょうど学校におりましたときは,どっちかといえばヘンダーソンとか,あるいはドロシー=ジョンソンとか,主として1960年ぐらいの記事が入ってきた時期だったと思うんですね。その後,アメリカの看護界でいろいろと新しい試みがなされて,こういう理論が形成されてきた時期というのは,大体70年ごろではないでしょうか。このロジャーズの本も出版が70年ですね。もちろんそういうアイデアというのは,もうちょっと前からいろいろな学際的研究の影響を受けながら育てられてきたとは思うんですけれども,そういう背景の中で,最近日本にもそういう理論,オレムの看護論とか,カリスター=ロイとか,ドロシー=ジョンソンとか,ロジャーズなどが,少しずつ紹介されてきているというのが実情ではないかと思います。
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