焦点 安静—その科学的根拠を探る
座談会
治療過程における安静の意義と看護研究の課題を追う
平塚 秀雄
1
,
平岡 昌和
2
,
中村 ヒサ
3
,
津田 佳世子
4
1東京医科歯科大学医学部・脳神経外科
2東京医科歯科大学医学部・第三内科
3東京医科歯科大学医学部・附属病院看護部
4東京大学医学部保健学科・保健管理学
pp.173-183
発行日 1978年7月15日
Published Date 1978/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200554
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安静度基準の根拠をめぐって
津田 看護婦が患者の看護の必要性だとか重要性を決めていく時に,何を根拠に意志決定をしているか,というテーマで少し調べてみたことがあるのですが,いろいろな看護の方法だとか重要性を決める根拠の中に,情報として安静度がかなりの頻度で出てくるところから,患者に決められた安静度を,看護者として一体どう受け止めてケアに反映させていったらいいか,ということをもう一度見直してみようという機運になってきたわけです。
それで,まず患者の状態を表わす1つの情報として,患者1人1人に一応安静度が指示という形で出されるんですけれども,それを我々看護者がどう受け止めていったらいいかを考えていく1つの前段として,患者の治療過程の中で安静――安静度とは違うんですが,安静がどういう意味を持っているかについて,お二方の先生にお話していただきたいと思います。
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