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海外論文
両親の健康状態とその子供の身体像との関連性
The Relationship Between Parents' Health Status and Body Image of Their Children
Marya Olgas
1
,
内海 滉
2
1イリノイ大学看護学部
2千葉大学教育学部・看護基礎学
pp.200-206
発行日 1975年7月15日
Published Date 1975/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200433
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両親の健康状態とその子供の身体像の発達との関連性の本研究は身体像と同一視との関連性を調査した。研究の対象として外見的に身体障害(multiple sclerosis)を持つ両親の子供124例と健康な両親の子供60例とを比較した。身体像の尺度として3種の評価法を用いた。資料は5項目の仮説に対して統計分析を行なった。身体像の歪みは父親が多発性硬化症の女児よりも母親が多発性硬化症の女児の方が有意に大きいことが証明された。母親が多発性硬化症である女児の身体像の歪みは,母親が多発性硬化症である男児のそれよりも有意に大であった。従って,自己と同性の親との同一視をするという前提は仮説のうちの2項目において支持された。
健康は人間とその環境との関係全体を包含する全生活過程の一つの表現である(Ackerman 1958)。乳幼児にとっては,環境は家族集団のほぼ全体を占めている。"発育期"にあっては,小児の環境は自然に拡大する。家族は,しかしながら,常に成長と発育との基本的な単位なのである。
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