連載 Words, words, words.─研究と言語─質的研究のために・words 12
認識されたものを認識する─フィロロジーについて Erkennen des Erkannten : On Philology
江藤 裕之
1
1東北大学大学院国際文化研究科
pp.742-747
発行日 2013年12月15日
Published Date 2013/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100858
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
前稿では言語学の大きな流れについて述べ,学問(科学)の歴史を見る・知ることの意味を考えてみた。読者の皆さんには専門外のこととは思うが,ことばに興味をもたれる方も多いことと思う。看護や看護研究を考える上での何かしらヒントになればと思っている。
前稿の中で,言語の学問という意味でlinguisticsのほかにphilologyという語を紹介した。おそらくなじみのない語だと思う。そこでは,この語についてほんの少し触れただけだったので,今回少し詳しく見てみたい。というのは,質的研究を考える上で少し参考になるのではないかと思うからである。
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.