特集 被ばく医療における看護の人材育成と研究─弘前大学大学院被ばく医療人材育成プロジェクト
扉
西沢 義子
1
1弘前大学大学院保健学研究科
pp.4-5
発行日 2013年2月15日
Published Date 2013/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100735
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2007年6月7日の弘前大学(以下,本学)各部局の学長説明会において,当時の遠藤正彦学長から,「青森県には核燃料再処理施設および原子力発電所があることから,有事の際に備えておくことは,地方大学である弘前大学の責務である」という説明があった。これを実現するため,本学大学院保健学研究科に対して被ばく医療を担うコメディカルの養成に取り組んでほしいという要請があった。この要請を受けてすぐ,研究科内に緊急被ばく医療検討委員会が設置された。
2007年度は,医学部保健学科から保健学研究科に部局化され,教員組織が大幅に変更となった年であった。研究科は,全人的なケアに焦点を当て,実践や経験に基づく成果の科学的根拠の追究を行なう健康支援科学領域(看護学,総合リハビリテーション科学)と,生体情報や生体機能に焦点を当て,サイエンスとしての保健学の追究を目標とした医療生命科学領域(放射線科学,検査技術科学)の2領域から構成されている。筆者は当時,健康支援科学領域代表を務めていたことから,役職指定により緊急被ばく医療検討委員会の委員となった。
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