特集 質的研究を学び合う JRC─NQRの実践
研究論文の投稿から掲載まで―特に査読後の心境の変化に焦点を当てて
千葉 邦子
1
1日本赤十字看護大学
キーワード:
質的研究論文
,
論文投稿
,
論文掲載
,
論文投稿者
,
プロセス
Keyword:
質的研究論文
,
論文投稿
,
論文掲載
,
論文投稿者
,
プロセス
pp.248-252
発行日 2012年6月15日
Published Date 2012/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100652
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はじめに
「査読は厳しい」─私が論文を投稿しようとするときに真っ先に浮かんでくる考えである。査読にまつわる論文は数多く紹介されており,投稿者の視点,査読をする側の視点で記述されたものなどさまざまである。しかし,投稿者が査読後の原稿を受け取ったときの率直な思いや,査読結果をもとに原稿を追加・修正するまでの心境の変化に焦点を当て,詳細に描かれた論文は見当たらなかった。投稿者としての複雑な心境について,投稿前に知っていたら何かが違っていたかもしれない,助けになっていたかもしれないと思うことがいくつかあった。本稿では投稿から掲載までのプロセスを振り返り,特に査読後の原稿を受け取って追加・修正を行なう際の複雑な心境を紐解いていきたい。
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